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遺言を学ぶ【5】 自筆証書遺言

投稿日:2018年2月14日

自筆証書遺言とは、自分自身で手書きして作成する、最も簡単な遺言にできる遺言です。

紙とペンさえあれば作成できることや、何度でも「気軽に」書き直しができることが便利ですが、民法により書き方や要件がきちんと決まっていて、それを満たしていない遺言書は、法的には無効となります。

ここでは、必ず従わなければならないルールを解説します。

 

遺言者自身の手書きであること

「自筆証書」と言われるとおり、必ず自ら、全て手書きで書きます。パソコンやワープロで書いたものや音声メッセージ、ビデオレターの類は遺言として無効です。

なお遺言者が高齢の方で、手書きする時に手が震えてしまう場合に、親族が手を沿えることにより筆記を助けてあげたという事例につき、遺言は無効という裁判例があるようです。
全ての事例で無効ということではないようですが、ご注意ください。

 

遺言書に日付が記載されていること

日付がない遺言書は無効です。

また、平成25年11月吉日など、日付が特定できない記載でも遺言は無効です。

では、「2013年11月15日」であればどうでしょう。これは有効な例ですが、一部の説では「2013年が西暦とは限らない」という主張もありますので、和暦の方が望ましいと言えます。

なお、「平成25年勤労感謝の日」という記載も一応有効と解されています。
ただ、大事な遺言なので、あまり冒険はしない方が良いでしょう。

 

署名と押印がされていること

遺言書にはきちんと自分の名前を自署しておくことと、押印が必要です。

通常であれば自分の名前と印鑑を押すでしょうが、芸名などでもそれが遺言者の特定をするに差し支えなければ有効とされています。

また、拇印(指印)も有効と解されています。(ちなみに、いわゆる「シャチハタ」のようなスタンプ印はダメです)

 

訂正箇所などが方式通りであること

遺言書を書いている最中、一字間違えたとしたら、訂正の方法にも決まりがあります。

 

まずは訂正部分が読み取れるように二重線で消し、その近くに正しく書きます。

次に、訂正した部分に印鑑を押します。

最後に、欄外の空白部分に「○行目、○字削除、○字加筆」と記載したあと、そこにも署名しておきます。
 

これらがきちんとされていないと、訂正した場所は無効になってしまいます。

下に例を挙げておきますが、あまりにも訂正が多い場合は、書き直した方が良いかもしれませんね。

 

 

遺言書は封筒に入れて封をしておく

法的には、封筒に入れなければならないという決まりはないのですが、通常は入れて封までしておきます。
そして、封筒の表面に遺言書である旨記載しておいたほうが親切でしょう。

 

「検認」が必ず必要

「自筆証書遺言」と「秘密証書遺言」においては、「裁判所の検認」が絶対に必要です。
これが相続人にとってはかなりの手間にはなりますので、検認が必要ない公正証書遺言の方が相続人にとっては助かるかもしれません。

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